中垣内監督、辞退も「考えた」被害者からは「日本のバレーを立て直して」示談は未成立

謝罪会見を行った中垣内祐一監督(右)=都内
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 昨年11月に起こした人身事故により大阪区検により自動車運転処罰法違反(過失傷害)で略式起訴され、70万円の罰金となった全日本男子の中垣内祐一監督(49)が24日、都内で会見し、声を震わせながら謝罪した。

 事故から半年間、「監督辞退は考えなかったか?」と問われると「率直に事故直後はそういったことも考えた。しかしながら、この監督の選考の中でバレー協会の中で多くの議論があって選ばれた。責任もあり、自分の口からは辞退は申してこなかった」と、葛藤があったことを明かした。しかし、事故の被害者、被害者の家族から「こういうことがあったけど、なんとか日本のバレーを立て直してください」という声ももらい、予定どおり就任することを決めた。ただ、被害者がリハビリ中ということもあり、示談は成立していないという。

 同監督は1月に書類送検されていたが、検察処分が決定しないことから、5月11日の全日本チーム始動後も活動を自粛。元フランス代表監督のフィリップ・ブランコーチが監督代行を務めていた。この日までに罰金を納付。日本バレーボール協会は、「協会が把握している事情と違う新たな事実が判明しなかった」として、6月8日からチームに合流し、監督としての活動を再開すると発表。同9日から行われるワールドリーグ高崎大会から指揮を取ることとなる。

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