稀勢の里「僕はかんでしまったので…」 高安に控室でアドバイス
日本相撲協会が31日、臨時理事会で高安(田子ノ浦)の大関昇進を決め、都内で昇進伝達式が行われた。弟弟子の晴れ姿を横綱稀勢の里も見守り、「正々堂々精進します」とした口上を絶賛。1月、自身の横綱昇進伝達式で、自分が言葉を“かんで”しまったことから、「素晴らしいんじゃないですかね。僕はかんでしまったので。反面教師でね」と語り、控室でも「かむんじゃないぞ」とアドバイスしたことを明かした。
以下、稀勢の里の一問一答。
-どんな思いか。 「こんなにうれしいことはないですね。本当におめでとうございますです。大関の次はもう一つ上がありますから、一緒に目指していければいいと思います」
-成長をどこに感じたか。
「けいこをしている感じですね。一番やっているので一番肌身で感じているんですけど。下から突き上げる力、全身の力をやっぱり感じて、これはあるんじゃないかと。あるというのはけいこをしていて確信していましたので」
-今場所の高安の相撲は。
「見ている方としてはかなり安心して見ていた場所でしたし、期待に応えてくれてよかったですけど。まだまだ今場所も力を出し切れていない部分もあったので、まだまだだとも思います」
-口上をきいて。
「素晴らしいんじゃないですかね。僕はかんでしまったので。反面教師でね」
-これから期待。
「口上の通り、正々堂々といい相撲をとってもらいたいと思いますし、また稽古をして、お互い力をつけて盛り上げていければいいと思います。彼らしくて、そういう相撲を目指してやっているんでしょうし。彼らしい口上だったと思いますし、そういう大関になっていけば、おのずとまた一つ上が目指していけると思います。またしっかりけいこをして上を目指せるように。自分も力をつけていきたいと思っています」
-名古屋は2人で盛り上げる。
「彼が頑張ってくれればいいんじゃない?」
-横綱のけがの具合もファンは気になる。
「僕はいいんじゃない。今日は」
-やっぱりうれしいか。
「休場中も高安の相撲だけは見ていたので。力もあるなと思いました」
-口上のアドバイスは。
「さっき、控室で俺みたいにかむんじゃないぞと。(内容は)ぜんぜん、まったく(してない)ですよ」