吉田沙保里、宮里藍引退は「昨年聞いていた」 引退理由にも共感
女子レスリング55キロ級五輪3大会金メダリストの吉田沙保里が31日、都内で「世界禁煙デー記念イベント」にシンガー・ソングライターの平原綾香と出席。親交のある女子ゴルフの宮里藍が今季限りでの現役引退を表明したことに、「昨年には聞いていた」と明かした。
「藍ちゃんとは結構仲良くさせてもらっていて食事も何回かさせてもらっている」という吉田は、今回の引退表明を受け、宮里に「お疲れ様会をしようね」と連絡も取ったという。そして、「女子のゴルフ界を引っ張ってこられた方だと思います。まだ31歳だし、私より若いし、ゴルフって長くできるのかなと思ったので、まだ早いかなと、私も残念には思った」と率直な感想を表した。
一方で、宮里が引退理由を「モチベーションが保てなくなった」と明かしたことには、「私もアスリートだから分かる」と共感。「スポーツだけではないが、気持ちがなくなってしまうと、つらくなったり、きつい練習に耐えられなくなったり、目標がなかったりすると頑張れない。そこは藍ちゃんなりの考えだったのかなと思う」と、ともに世界最高レベルに達した選手同士の理解を示した。
宮里が引退会見で「何かお役に立てれば」と東京五輪ゴルフ競技の指導に加わる可能性を示したことには、吉田も「そうなったらすごいうれしいなと思う。一緒に頑張っていきたいなと思う」と賛同した。
吉田は現時点での自身の進退については、「東京(五輪)の魅力でまだ頑張ろうと思っている。若い子が強くなっている中で、日本で勝ち切れるかは自分の中でもあるが、気持ちは切れていない」と現役続行の気持ちを表した上で、「今しかできないことを一生懸命頑張りたい」と、女子日本代表などの指導や、イベント活動を続けながら、「あと3年あるのでどうなるか分からない」と今後への含みも持たせた。