桃田の日本代表復帰に朴監督、慎重姿勢「今日の試合だけでは判断できない」
「バドミントン・日本ランキングサーキット大会」(31日、さいたま市記念総合体育館)
男子シングルス決勝で、違法賭博問題による試合出場禁止処分から復帰した元世界ランク2位の桃田賢斗(22)=NTT東日本=が、日本代表の上田拓馬(日本ユニシス)に2-1で競り勝ち優勝した。視察した日本代表の朴柱奉監督(52)は、桃田の日本代表復帰について「今日の試合だけでは判断できない」と慎重姿勢を示し、「機会があれば本人と面談して、現在の意思や目標を聞きたい」と話した。
指揮官が桃田のプレーを見るのは、昨年4月の問題発覚以降、初めて。約1年ぶりの元エースを「フルゲームの厳しい試合だったが、フィジカル面では準備できていた」と評価し、「前より体が細くなり、動きが速くなった印象がある。もう一度、世界を目指して頑張るという雰囲気を感じた」と印象を明かした。
一方で、技術面では「緊張で硬くなっていた。もともとネットプレーでは世界トップのスキルを持っているが、あまりできていなかったのは試合勘の問題では」と分析した。
桃田は今後、7月のカナダ・オープン、USオープンで、自費参加ながら国際大会にも復帰予定。通例では、全日本総合選手権(11~12月)で上位に入れば翌年の日本代表に選出される。ただ、規定では、強化本部推薦による代表入りの可能性もある。