父「息子じゃないみたい」高安の堂々とした姿に喜びをかみしめた
日本相撲協会は5月31日、両国国技館で名古屋場所(7月9日初日、愛知県体育館)の番付編成会議と臨時理事会を開き、夏場所で11勝を挙げた関脇高安(27)=田子ノ浦=の大関昇進を満場一致で決めた。新大関の誕生は15年夏場所後の照ノ富士以来。平成生まれの日本出身力士では初めて。都内ホテルで行われた伝達式では「大関の名に恥じぬよう、正々堂々精進します」と口上を述べた。同部屋の横綱稀勢の里(30)は控室で口上をかまないよう助言するなど、満面の笑みで弟弟子の晴れ姿を見守った。
父・栄二さん(66)は愛息に「立派な堂々と、自分の息子じゃないみたい」と喜びをかみしめた。「正々堂々」の口上に関し、「先代師匠(故鳴戸親方)の相撲を思い出す。その気持ちが入っていると思った」と感慨深げ。母・ビビリタさん(54)は「母の日に花を贈ってくれる優しい子。いっぱい料理を作ってあげたい。好きなのはビーフシチュー」と笑みを広げた。