石川佳純4-0完勝発進 サーブで崩しチキータ!
「卓球・世界選手権」(31日、ドイツ)
シングルスの本戦が始まり、女子で世界ランキング6位の石川佳純(24)=全農=と、同8位でアジア女王の平野美宇(17)=エリートアカデミー=がともに4-0で初戦を白星で飾った。前回大会8強の伊藤美誠(16)=スターツ=はブラジル選手を4-3で振り切った。男子はリオデジャネイロ五輪銅メダルの水谷隼(27)=木下グループ=が初戦を突破した。
女子のエース石川が完勝で2回戦に進んだ。長いラリーに持ち込まず、先手必勝で得点を積み上げた。「どんどん自分から点を取っていくプレーが増えた」と満足そうだ。
サーブで崩して3球目の強打、レシーブも鋭い回転をかけたバックハンドの「チキータ」を駆使して早めに仕掛けていった。今大会で採用されているボールは比較的回転がかかりにくいとされる。速さの追求は以前から掲げるテーマだが、より台に近づいて仕掛けても中国選手の回転量の多い球に対抗しやすい。トップを狙うための対策が格下相手にも存分に発揮され「練習してきたことが出せた」と胸を張った。
前日30日は女子と混合のダブルスで計3試合をこなした。日本でただ一人3種目に出場しているが、疲れは見せない。「今は日本選手のレベルが高く、3種目出ることはありがたい。三つあるチャンスの中で必ずメダルを持って帰ることをモチベーションにしている」と笑顔で言った。