錦織右肩OK!韓国の新鋭迎撃だ「攻撃的なテニスを心掛けたい」4回戦進出目指す
「男子テニス・全仏オープン」(2日、パリ)
世界ランキング9位で第8シードの錦織圭(27)=日清食品=は2日、3日に見込まれる3回戦、同67位の韓国の新鋭、鄭現(チョン・ヒョン)戦に向け、試合会場で約1時間調整した。力強いサーブやショットを見せたが、1日の2回戦で痛みが出てマッサージを受けた右肩付け根付近を気にする場面もあった。
女子ダブルス2回戦で日比野菜緒(22)=ルルルン、アリシア・ロソルスカ(ポーランド)組が、ダリヤ・ユラク(クロアチア)アナスタシア・ロディオノワ(オーストラリア)組を2-1で下した。
ローランギャロスの小さな4番コートに錦織のショットの軽快な音が響く。右肩を痛めながらも勝ち切った2回戦から一夜明け、ランク外の地元のフランス人選手を相手に約1時間汗を流した。
ベスト16を争う鄭現とは初対戦。男子のアジア勢対決がローランギャロスで見られるのは珍しい。鄭現は四大大会で初めて2回戦を突破した21歳。錦織が拠点とする米フロリダ州のIMGアカデミーにかつて所属した。錦織にも当時の記憶は残っており、「12歳くらいの頃から才能があった。ここ数年の彼の活躍は見ているし、ストロークがしっかりしている。長いラリー戦になると思う」とイメージを膨らませる。
1時間の調整では時折右肩を押さえ、右手を大きく回すなど、少し痛みはあるようだが、大丈夫そうだ。2回戦のシャルディー戦で試合中に治療を受けたことを悔いているという。「結果からいえば、(フィジオを)呼んだせいで、自分のリズムが崩れ、相手をよみがえらせてしまった。あまりいい選択ではなかった」
右肩は少し痛い。でも、錦織は「あれだけ(シャルディー戦のような)プレーができれば、どの選手にも勝てるチャンスがある。攻撃的なテニスを心掛けたい」と4回戦進出を目指す。(原田公樹)