飯塚翔太“コンプレックス払拭走”で10秒08!「100で紹介されるのはキツかった」

 「陸上・布勢スプリント」(4日、コカ・コーラウエストスポーツパーク)

 男子100メートルが行われ、リオデジャネイロ五輪400メートルリレー銀メダルメンバーの飯塚翔太(25)=ミズノ=が1本目で自己ベストを0秒12に更新する10秒10(追い風1・7メートル)をマークし、8月の世界選手権の参加標準記録(10秒12)を突破すると、同じく銀メダルメンバーのケンブリッジ飛鳥(23)=ナイキ=と走った2本目でも圧巻の走りで日本歴代7位のタイムとなる10秒08(追い風1・9メートル)をマークした。

 これまでひそかに抱えていた“コンプレックス”を払拭する走りとなった。歴史的な快挙となったリオデジャネイロ五輪のリレーでの銀メダル。ただ、その後、選手紹介をされる時に、100メートルのベストタイムを紹介されると、9秒台の期待が懸かる桐生が10秒01、山県が10秒03、ケンブリッジが10秒10に比べ、200メートルが主戦場の飯塚は10秒22。「200メートルのタイムで紹介されるならいいけど、100メートルはキツかったですよ。なんであんなに遅いのに選ばれてるの?って思われてたと思う」-。

 これでケンブリッジの自己ベストを追い越し、メンバー中3番手に浮上。「よかったです」と、笑った。

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