茨城県牛久市出身の横綱稀勢の里関が4日、同県鹿嶋市の鹿島神宮で奉納土俵入りをした。地元茨城で日曜日とあって、約2万5千人が訪れた。夏場所を途中休場し、一時は開催を心配する声もあったが、堂々とした姿で参拝客を魅了した。
日差しが照りつける中、稀勢の里関は参道を練り歩き、拝殿に参拝。その後、白い綱を腰に巻いた力士姿で土俵入りすると、歓声が上がった。
土俵入り後、取材に応じ、中学生時代に鹿島神宮に初詣し、相撲界での成功を祈願したエピソードを披露。横綱として再び戻って来られたことを「こんなにうれしいことはない。一生懸命やってきて良かった」と笑顔を交えつつ語った。