瀬古リーダー、川内にヒール役期待 「ぐちゃぐちゃにしてほしい」

 日本陸連は7日、20年東京五輪に向けたマラソン強化ためのキックオフミーティングを行い、マラソン強化戦略プロジェクトの瀬古利彦リーダー(60)、箱根駅伝3連覇に導いた青学大の原晋監督(50)らが顔を揃えた。

 瀬古リーダーはイベントで、今年8月の世界選手権(ロンドン)を最後に日本代表争いからの撤退を表明している公務員ランナーの川内優輝(30)=埼玉県庁=について「日本一我慢ができる男。暑さに弱いっていうけど、ビビってちゃ駄目。暑いって言わなきゃ、暑さの神様が味方してくれる」と、東京五輪挑戦を期待した。

 川内は世界選手権代表決定後、「ロンドンで日本代表としてのすべてを燃え尽くすつもりです」と、並々ならぬ覚悟を示し、

 瀬古リーダー「川内、暑いのが苦手とか言ってちゃ駄目だよ!」

 川内「ロンドンの暑さなら大丈夫です!」

 瀬古リーダー「ロンドンじゃない。東京だよ、東京」

 川内「誰もが東京を目指しているわけじゃない。ロンドンがすべてなんです!」

 と、五輪挑戦打診を固辞した経緯がある。

 イベント後、瀬古リーダーも「他の選手の見本になる選手だし、30歳を超えてるけど選ばれない可能性がないわけではない」と、言及。「気持ちが変わることもあるから」とし、「まずは選考会に出て、(他の候補選手を)いじめてぐちゃぐちゃにしてくれないかな」と、まずはカンフル剤となるヒール役として期待を込めた。

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