不祥事から再出発の中垣内監督 初采配初白星に「私にとっても大きな勝利」
「バレーボール男子・ワールドリーグ高崎大会」(9日、高崎アリーナ)
世界ランク14位の日本は同24位のトルコを3-1(25-15、26-24、25-27、25-16)で下し、予選ラウンド通算2勝2敗とした。
昨年11月に人身事故を起こしたことによる活動自粛から復帰した中垣内祐一監督(49)が初めて指揮をとったが、中垣内体制で柱としての期待が懸かる石川祐希(21)、柳田将洋(24)、大竹壱青(21)が大活躍。若きエースたちが、指揮官に初勝利をプレゼントした。
中垣内監督はこの日、タイムアウトの際にも指示はブランコーチに任せ、後ろに控えながら個別に選手に声を掛けるなど、控えめな立場をとった。選手たちに初白星を贈られる形となり、「勝てたのは嬉しい。指示はフィリップ(ブランコーチ)に任せていた部分が多い。選手たちの頑張りを一番いいところで見させてもらった。我々にとっても、私にとっても大きな勝利」と、喜びを噛みしめた。
第3セット終盤にはコートサイドから声をあげていたが、「記憶にない。単純に喜んでいただけか、そうでないのか」と、苦笑い。自身の立場については「1番近い応援者でありたいと思ってる。少しでも彼らが気持ちよくプレーできるようにしたい」と、話した。
チームに合流してまだ2日目ということもあり、“中垣内カラー”が出てくるのは、まだこれから。失墜した信頼を取り戻すべく、指揮官の戦いが始まった。