“ガイチジャパン”初采配で白星 中垣内監督「よみがえってくるものがあった」
「バレーボール・ワールドリーグ高崎大会1次リーグ、日本3-1トルコ」(9日、高崎アリーナ)
世界ランク14位の日本は同24位のトルコを3-1で下し、通算2勝2敗とした。昨年の人身事故の影響で対外活動を控えていた中垣内祐一監督(49)が初めて指揮を執り、石川祐希(21)=中大、柳田将洋(24)=サントリー、大竹壱青(いっせい、21)=中大=ら期待の若手が奮闘し、勝利を手にした。
新体制の屋台骨を担う若手たちが活躍し、最高の形で初采配初白星をプレゼントされた中垣内監督は「久々にコート際に立ち、よみがえってくるものがあった。われわれにとって、そして私にとっても大きな勝利」と喜びをかみしめた。
リオデジャネイロ五輪出場を逃す経験をした石川、柳田のダブルエースが次々と得点を重ね、柳田はチームトップの33得点。さらに元日本代表の秀之氏を父に持つ初代表の大竹も奮闘。202センチの大型アタッカーは、高さのある攻撃でチーム2位の31得点をたたき出した。新戦力も台頭し、収穫の多い一戦となった。
この日はまだブラン・コーチに指示を任せるなど、“中垣内カラー”は控えめ。失墜した信頼を取り戻すための、指揮官の戦いが始まった。