張本智和、足のサイズ「27・5センチ」にどよめき JOCスポーツ賞表彰式
2016年度の日本オリンピック委員会(JOC)スポーツ賞表彰式が9日、都内で行われ、昨年12月に卓球の世界ジュニア選手権男子シングルスを史上最年少で制した張本智和(13)=エリートアカデミー=が新人賞に輝いた。最優秀賞はレスリング女子58キロ級で金メダルを獲得し、女子の個人種目で史上初めて4連覇を達成した伊調馨(32)=ALSOK。優秀賞、新人賞、特別功労賞を含めて12の個人・組が受賞した。
新人賞の受賞理由は、昨年末の世界ジュニア選手権での活躍。だが、今月の世界選手権個人戦(ドイツ)でシングルスの8強入りした張本は、すでに「ジュニア」や「新人」の枠を超えた存在になっていた。
表彰式では終始、緊張した面持ちだった。学生服姿で登壇。賞状や記念のトロフィーを受け取る姿は初々しかった。それでも、インタビューでは「まさかベスト8までいけるとは思っていなかったので本当にうれしかったです。あと一歩(1勝)でメダルだったので、3年後はもっともっと強くなって、東京五輪で金メダルを取りたい」と堂々とあいさつした。
足のサイズを「27・5センチ」と壇上で明かした時は、会場からどよめきが起こった。身長171センチもまだまだ成長途上。1年以上の間、60位台だった世界ランキングは最新の発表で39位にジャンプアップし、「ひとつレベルアップできた」と納得顔を浮かべた。
7日に帰国し、翌日には休む間もなく練習を再開した。将来性豊かな期待の星は「来週からジャパンオープン、中国、オーストラリアと大会が続くので、ランキングをさらに上げたい」と一層の飛躍を誓った。