稀勢の里、来場所での雪辱誓う「横綱の責任全うする」 地元後援会で
大相撲の横綱稀勢の里(30)=田子ノ浦=が10日、地元の茨城県牛久市で恒例の「郷土後援会総会・激励会」に出席し、参加者は昨年200人の倍以上となる過去最多473人が駆け付けた。
昨年はまだ大関で悲願の初優勝を会員に誓った。1年後、2度の優勝、そして横綱として故郷に戻った。新十両となった10代の頃から支え続けてくれた郷土後援会にようやく胸を張って応えられた。
「たくさんの人に来ていただいてありがたいし、うれしい。支えがあったから今の自分がある。感謝を伝えたかった。こういう機会を増やせるように精進していきたい」と、力を込めた。
左上腕部の負傷の影響で夏場所は4敗を喫し、途中休場。壇上では「情けない成績で途中休場した。来場所は横綱の責任として15日間、全うして皆さんにいい報告ができるように頑張る」と誓った。
駆け付けた両親にはサプライズで花束をプレゼント。父・貞彦さんは「一回り大きくなった。顔も穏やかになった。横綱らしくなってきたのかな」と目を細めていた。