エース荻野どうした?スランプ3位 世界選手権目前…腕組み「う~ん」
「競泳・和歌山県選手権」(10日、秋葉山公園県民水泳場)
世界選手権(7月、ブダペスト)の800メートルリレー代表最終選考会を兼ねて200メートル自由形が行われ、男子はリオデジャネイロ五輪銅メダルメンバーの江原騎士(自衛隊)が、松元克央(セントラルスポーツ)と同着の1分46秒75で優勝。3位に入った萩野公介(ブリヂストン)、5位の天井翼(ミキハウス)を含む4人が選出された。残り2枠の女子は、優勝の青木智美(アリーナつきみ野SC)、2位の高野綾(イトマン)が選ばれた。
世界選手権が1カ月半後に迫る中、エースの調子が上がってこない。1分45秒23の日本記録を持つ萩野だが、右肘手術から復帰した今年は1分47秒の壁を越えられず。「今まで余裕で出せたタイムを苦しんでも出せない」と首をひねり、「他が悪くても自由形は勝手にいい泳ぎができていたけど、難しい。う~ん…」と腕組みした。
リオ五輪の800メートルリレーでは、エースとして日本の銅メダルに貢献。今夏に向けても江原らが好調なだけに「僕のタイムが上がらないとメダルを狙えない」と、自身の復調をカギに挙げる。
個人メドレーでも自由形が切り札。「頑張るだけじゃダメなので、頑張り方を考えないと」。13日から出発する欧州遠征で復活の糸口を見つける。