大相撲の横綱稀勢の里が11日、水戸市にある常陸山の像の前で土俵入りを行い、同じ茨城県出身で第19代横綱として明治時代後期から大正初期に君臨した大先輩の前で力強い雲竜型を披露した。
この日は田子ノ浦部屋の弟弟子で同郷に当たる新大関高安を太刀持ち、幕内松鳳山を露払いとして従えた。高安は大関昇進に伴い7月の名古屋場所から土俵入りを外れるため「自分もいつかこの場所で(横綱)土俵入りをやってみたい」と決意を新たにした。
常陸山は現役時代から風格のある姿で「角聖」と呼ばれ、引退後も出羽海親方として国技の発展に尽力した。