高安、稀勢の里の太刀持ちを卒業 常陸山像前で最後の横綱土俵入り
大相撲の横綱稀勢の里(30)=田子ノ浦=が11日、茨城県水戸市内にある「常陸山」像の前で土俵入りを行い、夏場所後に大関に昇進した弟弟子の高安(27)=田子ノ浦=が最後の太刀持ちを務めた。
大関に昇進すれば通常、“卒業”となる。「最後になると思っていろいろ考えながら取り組んだ」と感慨。同県土浦市出身で太刀持ち姿を見せるのも今回が最初で最後になる。
「大先輩の銅像の前で土俵入り。それを意識した。自分が違う形で戻って来られればと思った」と、次は自身が横綱として土俵入りすることにも意欲を見せた。
稀勢の里は「さみしい感じになる。(太刀持ちは)2場所だったけど、安心感はあった。ま、うれしい卒業と思う。早く卒業してくれて良かった」と、感無量の様子だった。