新旧友綱親方を盛大に祝福、八角理事長「今日の満員札止めは親方の力」

 大相撲の第11代友綱親方(元関脇魁輝)の定年祝いと大島親方改め第12代友綱(元関脇旭天鵬)襲名披露宴が11日、都内で行われ、八角理事長(元横綱北勝海)、白鵬(宮城野)、日馬富士(伊勢ケ浜)、鶴竜(井筒)の3横綱ら約800人が盛大に祝福した。

 “先代”は「古賀博之という少年に出会いいろいろ経験した。人生の宝」と5度の優勝を果たした元大関魁皇(浅香山親方)と師弟で歩んだ道に感謝。「縁がつながって今がある。自分は幸せ者」と52年の土俵人生を感無量に振り返った。

 モンゴル出身初の師匠となる新・友綱親方。大島部屋に入門し、友綱部屋に移籍した直後の12年夏場所で初優勝した。「2人の師匠に出会っていろいろ勉強した。これからは師匠として部屋を盛り上げていく。皆さんに喜んでもらう明るい部屋にしていく」と、所信表明した。

 八角理事長は「(第11代)友綱親方が協会を支えて頂いた。親方の力が無ければ、今日の満員札止めはなかった」と尽力に心から感謝。新師匠には「若い力が大切。私も25年前に部屋を持ち、弟子は集まらないし強くならず悩んだ。(先代の)北の富士に相談し『気楽にやればいい』と言われた。分かってはいても話すだけで肩の力が抜けた。新親方も先代に甘えて下さい。それでもどうしようもない時は協会に来て下さい」とユーモアを交えエールを送った。

 締めの挨拶には白鵬が登場。「友綱親方、魁皇関が立浪一門を引っ張ってくれた。親方はすごい人で怖い人といつも思っていた」と、大横綱に対しても特別視せず苦言を呈してくれた存在だった。

 モンゴルの先駆けとなった新師匠には感謝しかない。「衛星放送でずっと見ていた。入門してふるさとに逃げて帰ったのはモンゴルでも大ニュースになった。つらいとき、帰りたいと思ったら、それを思って我慢した。親方が優勝した時にオープンカーに乗せてもらい、2年前、親方が引退する時は優勝してオープンカーに乗ってもらった。そして今回も38度目の優勝ができた。これからもお世話になります。新師匠を支えるのは全国から預かる弟子たち。余った力士は宮城野部屋で面倒を見ます」と、めでたい席を盛り上げた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス