「米バスケットボール・ＮＢＡ決勝第５戦」（１２日、オークランド）

　ウォリアーズが昨季王者キャバリアーズを１２９－１２０で退けて４勝１敗で２季ぶり５度目の優勝を果たした。今季から加入のデュラントが３９得点で決勝の全５試合で３０点以上を挙げ、決勝の最優秀選手（ＭＶＰ）に選ばれた。ウォリアーズは今プレーオフ初戦からＮＢＡ決勝第３戦まで１５連勝。第４戦を落としたが、本拠地で優勝を決めた。

　王座を奪還した瞬間、本拠地は地鳴りのような大歓声に包まれた。ＭＶＰに輝いたデュラントは右手を上げてコートを走り「みんなでやり遂げた」と感慨に浸り、大黒柱のカリーは両手で頭を抱えて喜びをかみしめた。

　チームは昨季のＮＢＡ決勝で３勝１敗から屈辱的な敗北を喫した。汚名返上を期すチームに新加入したデュラントは、スーパースターのカリーが「自らを犠牲にし、チームのことを優先してプレーしている」姿に感銘を受けた。同僚から受けた刺激を力に変えて、ＮＢＡ決勝全５戦で３０点以上の働き。カリーも「この後もずっと自分の記憶に残るだろう」と勝利の味をかみしめた。