13歳・張本 予選敗退で涙 敗戦を糧にさらなる高みを目指す
「卓球・荻村杯ジャパンオープン」(15日、東京体育館)
男子の一般の部シングルス予選3回戦で世界選手権個人戦ベスト8の13歳、張本智和(エリートアカデミー)が梁靖崑(りょう・せいこん、中国)に1-4で敗れ、本戦出場を逃した。U-21(21歳以下)の女子シングルス決勝は木原美悠(12)=エリートアカデミー=が梅村優香(17)=大阪・四天王寺高=に1-3で敗れ、史上最年少優勝はならなかった。ダブルスは本戦が始まり、女子は石川佳純(全農)浜本由惟(日本生命)組が1回戦で敗れ、世界選手権3位の16歳ペア、伊藤美誠(スターツ)早田ひな(福岡・希望が丘高)組が早田の右膝痛のため、1回戦を棄権した。
張本の頬を涙が伝った。梁靖崑は15年世界選手権の中国代表で、同年には日本のエース水谷を敗っている強敵。勝てるチャンスを感じた分、悔しさがあふれた。「2、3年前は、中国選手に負けて泣くとは思わなかった」。敗戦を糧に、さらなる高みを目指す。6月末には新設される「アジア太平洋リーグ」に参戦。「世界トップレベルと戦うのは楽しみ」と期待に胸を膨らませた。