ジョセフジャパン 惨敗50失点…主力欠くアイルランド止められず
「ラグビー・国際親善試合、日本22-50アイルランド」(17日、静岡エコパスタジアム)
世界ランク11位の日本は、19年W杯日本大会1次リーグA組で対戦する同4位のアイルランドに22-50で大敗した。前半だけで4トライを許して3-31で折り返し、後半にWTB福岡堅樹(24)=パナソニック=らが3トライを返したが、攻守に精彩を欠いた。通算対戦成績は日本の8戦全敗。両チームは24日に19年W杯開幕戦会場の東京・味の素スタジアムで対戦する。
日本が19年W杯の“前哨戦”で力の差を見せつけられた。全英代表ライオンズの遠征で主力11人が来日していないアイルランドに大敗。ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)は「準備は過去最高にできていたので非常に残念。貪欲な、死にものぐるいで勝ちにいく気持ちが足りなかった」と唇をかんだ。
序盤から敵陣深くでプレーを続けたものの、プロップ稲垣が「ペナルティーの多さが弱点になっている」と話すように、ミス、反則で自滅。逆にボールを奪われると、速さとパワーを兼ね備えた相手の前進を止められず、トライの山を築かれた。
ジョセフHCは「必死にボールを取りにいく貪欲さが足りなかった。選手たちに貪欲さがなかったら大問題」と、『貪欲』の2文字を何度も繰り返した。フッカー堀江共同主将も「うまくいっていない感じじゃなかったし、選手は戦術、戦略、プランを100%信じてやっているので、あとは落ちたボールをどうするかが次の修正点」と反省した。
もっとも、後半に3トライを挙げ「自分たちの形になれば、リズムが出てきて点が取れることは証明できたと思う」と手応えも感じていた。一週間後の第2戦までに立て直すことはできるか。