ケンブリッジ、連覇狙う「調子は今季で一番いい」

 陸上の世界選手権(8月・ロンドン)の代表選考会を兼ねた日本選手権は23日に大阪市のヤンマースタジアム長居で開幕する。22日は注目の男子100メートルに出場する桐生祥秀(21)=東洋大、山県亮太(25)=セイコーホールディングス、ケンブリッジ飛鳥(24)=ナイキ=が同所で調整を行い、前日会見に臨んだ。

 昨年のこの大会で初優勝したケンブリッジは「調子は今季で一番いいと思う。今年も優勝を目指したい」と連覇を狙う。今月4日の布勢スプリント(鳥取)では、10秒12の世界選手権参加標準記録を突破。しかし、そこで「上半身と下半身の連動がうまくできていなかった」と課題を見つけ、日本選手権に合わせて修正に取り組んだ。「今季は自分の持ち味である後半のスピードが出てこなかったが、ここに来て後半が上がってきたと手応えを感じている」と大一番に自信を見せる。

 桐生らとともに9秒台への期待もかかるが、「タイムも狙っていきたいが、今回は勝ちにこだわりたい。しっかり勝てばタイムもついてくる」とあくまで照準は連覇に合わせる。並み居るライバルの存在も「刺激にもモチベーションにもなる。いい環境で競技ができていると思う」と言い、サバイバルを楽しんでいるようだった。

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