21歳誕生日の多田、悔しうれしの2位で世界陸上代表確実

表彰台で笑顔を見せる(左から)多田修平、サニブラウン ハキーム、ケンブリッジ飛鳥=ヤンマースタジアム長居
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 「陸上・日本選手権」(24日、ヤンマースタジアム長居)

 世界選手権の選考会を兼ねて行われ、男子100メートル決勝はサニブラウン・ハキーム(18)=東京陸協=が大会タイ記録で自己新の10秒05で優勝した。今季躍進し、この日21歳の誕生日を迎えた多田修平(関学大)は10秒16で2位だった。

 レースは追い風参考ながら国内日本人初となる9秒台をマークした多田と、自己新を連発するサニブラウンのトップ争いとなった。終盤伸びず“ダークホース対決”で敗れた多田は「悔しい」と吐露したが、ケンブリッジ、桐生、山県というリオデジャネイロ五輪代表3人に先着して世界選手権出場を確実にし「最低条件はクリアできた」と笑顔を見せた。

 得意のスタートは「いい感じにできた」と多田。「昨日は力んで横を気にしてしまったけど、きょうは真っすぐ前を見て走るだけだった」と、ここぞの大舞台ですさまじい集中力を発揮した。

 「後半はまだ課題が残っている」と満足はしていないが、8月に開催される世界選手権へ「選ばれたら全力で走りたい。最終目標は東京五輪。準決勝には行きたい」と強気で話した。

 この日は21歳の誕生日。優勝を自らのバースディプレゼントにすることこそできなかったが、昨年準決勝組8位での敗退から大きく躍進を遂げた。東大阪出身の関学ボーイは「地元でこういう走りができてうれしい」。爽やかな笑顔を振りまいた。

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