山県は10秒39で6位…代表入り絶望的 桐生と「鍛え直そう」
「陸上・日本選手権」(24日、ヤンマースタジアム長居)
世界選手権の選考を兼ねて行われ、男子100メートルで昨年2位の山県亮太(25)=セイコー=は10秒39の6位に終わり、同種目での世界選手権代表入りが絶望的となった。
16年リオデジャネイロ五輪男子400メートルリレーで銀メダルに輝いた山県だったが、右足首の負傷から約3カ月ぶりの実戦。スタート直後から伸びを欠き、調整不足を露呈した山県は「日本選手権で結果を出すためにそれまでの大会は欠場という選択をしてきたのに、代表権を勝ち取れなかったことは悔しい」と唇をかんだ。
体重はベストの73、4キロから2、3キロ落ちていたことを明かし、「ハキーム君とか間近で見て、体もしっかりしているし、走りも力強かった」。レース後には4位に終わった桐生祥秀(東洋大)と「鍛え直そう」と誓い合ったという。
若手の台頭にのみ込まれた形となったが、「今回は負けたけど、選手として負けていると思っていない。次に向けて頑張りたい」と雪辱に燃えていた。