サニブラウン2冠も「満身創痍だった」 喜び束の間、世界陸上の活躍誓う

 「陸上・日本選手権」(25日、ヤンマースタジアム長居)

 男子200メートル決勝が行われ、サニブラウン・ハキーム(東京陸協)が20秒32(追い風0・3メートル)で初優勝し、100メートルに続き、2冠を達成した。03年の末続慎吾以来の2冠を達成した。参加標準記録の20秒44を突破し、世界陸上代表にも内定した。レース後は「正直、100メートルが終わって満身創痍だった」と厳しいコンディションだったと振り返った。

 スタートから飛ばして先頭でストレートに入ると、リードを守ったままゴールに駆け込んだ。「飛ばして、どれだけいけるか、我慢できるかというレースだった。それができて良かった」と作戦通りと語る一方で、「最後はいっぱいいっぱいだった」と決して余力はなかった。

 「今日のこの1本が終わったら、いっぱい寝られるなとか、おいしいもの食べられるなと(レース前に)考えていた」と語る18歳。2冠については「正直驚いている。うれしい」と喜びつつ、「ここで結果を出しても、上のステージで結果を残せなければ意味がない。世界陸上のスケジュールをこなせるように、ロンドンで最高のパフォーマンスができるように練習を積んでいきたい」とさらに上を見据えた。

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