高藤直寿、ボクシング井上尚弥との合同トレで収穫「柔道に生かせる」

 リオデジャネイロ五輪柔道男子60キロ級銅メダルの高藤直寿(24)=パーク24=が30日、スペインで行われる国際合宿に向けて羽田空港から出発した。世界選手権(8~9月、ブダペスト)の前に海外選手と手を合わせる最後の機会とあって、「相手の技やクセを見抜きたい」と意気込んだ。

 27日には、親交のあるボクシングWBO世界スーパーフライ級王者・井上尚弥(大橋)と、横浜市内の大橋ジムで合同トレーニングを敢行。ミット打ちや軽いスパーリングなどを行い、「全然違う競技で奥深い」と目を丸くした。

 いちばん衝撃だったのはパンチの速さで、「かわせると思ったら簡単にコツンと額に当てられた。顔に来たら目をつむってしまう」と苦笑い。「しっかり見切れるようになれば、柔道の組み手争いにも生かせると思う」とうなずいた。

 今回は同学年の世界王者に脱帽したが、「柔道だったら負けないから、今度は柔道をしよう」と約束。“異種格闘トレ第ラウンド”は、主戦場の畳でリベンジする。

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