高安“オレ流”欠席 稀勢との稽古で疲労回復優先「大関上がればメンツも…」
「大相撲名古屋場所」(7月9日初日、愛知県体育館)
新大関高安(27)=田子ノ浦=が30日、愛知県瀬戸市の尾車部屋で始まった二所ノ関一門の連合稽古を欠席した。全身に疲労がたまり、積極的に休養することを選択。一門の親方衆、力士へ新大関のお披露目会となるはずが肩すかしとなった。
前日まで3日連続で横綱稀勢の里と三番稽古を計50番取っており、体は限界に達していた。田子ノ浦部屋で独自に稽古を行い、回復に努めた高安は「飛ばしすぎた。体がパンパンに張っていた。やりたかったけど無理する必要はない。しっかり体を動かして基礎的なこともできた。自分のペースで休むことも大切」と説明した。
稀勢の里はもちろん、一門の関取衆は全員参加した。一門の顔となり「やらなければいけない。本当はバチバチやりたい」が本音。ただ「大関に上がればメンツも」と下手な相撲は取れなかった。
「結局は自分。周りに合わせて相撲を取るわけじゃない。あした(1日の連合稽古)は頑張りますよ」とニヤリ。周囲に流されない“オレ流”調整。横綱級!?の強心臓で新大関Vを目指す。