福島千里100MでVも 5大会連続世界陸上ならず「悔しいけど時間がある」再起誓う
「陸上・南部忠平記念」(9日、厚別公園陸上競技場)
女子100メートル決勝が行われ、福島千里(29)=札幌陸協=は11秒36(追い風1・3メートル)で優勝したが、世界選手権の参加標準記録(11秒26)を突破できず、5大会連続となる世界選手権代表入りを逃した。
上々のスタートから後半一気に抜け出し、ゴールを駆け抜け、今季ベストをマークしたが、参加標準には届かず。レース後は「残念ですね。硬くなってしまった。次がないのが残念」と、悔しそうに話した。
今季からプロに転向した福島だったが、シーズン序盤からレース中に足にけいれんを起こす場面が目立ち、苦しんだ。6月の日本選手権では100メートルで8連覇を逃し2位、200メートルでは7連覇を逃し5位に終わっており、今大会での参加標準突破が世界選手権へのラストチャンスだった。
ただ、満足に走りきれないレースが続いていただけに、この日の2走で手応えも掴んだ様子。「(怖さに対する質問が出るのは)これが最後だと思う」と、きっぱり。最後は「残念ながら(世界選手権に出れず)すごく時間があるので、その時間を十分に活用して、いい目標を立てたい」と、笑顔で再起を誓った。