テニス杉田祐一 世界43位の飛躍要因は脂肪? アラサー体質変化も味方に
男子テニスで日本歴代2位となる世界ランク43位に上昇した杉田祐一(28)=三菱電機=が18日、都内で練習を公開した後、会見を行った。
アンタルヤ・オープンで初優勝し、日本選手3人目となるATPツアータイトルを獲得。続くウィンブルドン選手権でも四大大会初勝利を挙げるなど、脂がのっている28歳は「ツアーに定着して、慣れていけば20~30位くらいは目指していけると思う」とさらなる飛躍への手応えを口にし、「ここからが本当の勝負。一時期グッと上がって落ちる選手はたくさんいる。このレベルをキープして維持することが大事」と気合を入れ直した。
好調の要因として昨夏からの転機を挙げた。「年齢的にも自分の持ち味を出していきたいと思った。ミスを恐れずアグレッシブにいくところや、同じリズムで打ち続けられるのは持ち味。あとは低い弾道を海外選手が嫌がっていることを試合で感じる」。自身のプレースタイルでトップ選手にも勝てるようになったことが自信につながった。
技術面だけでなく、“アラサー”の体質変化も思わぬ効用を生み出したようだ。以前はなかなか増えなかった体重が、最近ようやく増えるようになったという。トレーニングによる筋力アップだけではないようで、「脂肪がつくようになった(笑)」と告白。「まだ体脂肪率は少ないが、筋肉をつけるためにも脂肪をつけたほうがいい。体重が増えることでパワー負けしない場面もあるので、細すぎず太りすぎないバランスが大事」と持論を説いた。