師匠宮城野親方 白鵬の少年時代思い出し「あんなに小さい子が」
「大相撲名古屋場所・12日目」(20日、愛知県体育館)
横綱白鵬が関脇玉鷲を寄り切って11勝目を挙げ、元大関魁皇(現浅香山親方)に並んで史上1位となる通算1047勝に到達した。
師匠の宮城野親方(元幕内竹葉山)は2000年の来日時、62キロしかなかった白鵬少年を思い出す。「あんなに体が小さい子がここまで来られるとは」。
大きくするために牛乳を勧めた。「水代わりに飲め」と1日5、6リットルを飲ませ、土台を作った。モンゴル相撲を6度制した父ムンフバト氏(76)譲りの能力は開花。頂点に立ち君臨し続けるのは何より稽古のたまものだ。
「休みでも自分で運動していた」。この1年はケガに苦しんだが、稽古後にも体幹トレーニングで地道に一から作り直していた。
今後、弟子の夢に関し「若い力士を育てたい。そういう子が出てきて欲しいと思っているんじゃないかな。若手が出てきた部屋には出稽古に行くのも、伸ばしたい気持ちがあるからだから」と、将来的に親方となる目標を感じていた。