十両安美錦が勝ち越し アキレス腱断裂から幕内復帰へ「来場所につながるように」
「大相撲名古屋場所・13日目」(21日、愛知県体育館)
元関脇で西十両4枚目の安美錦(38)=伊勢ケ浜=が明生(立浪)を送り出して3場所連続の勝ち越しを決めた。立ち合い、右に開き上手をつかむと、頭を付けて、連続の出し投げ。相手の体勢を崩して完勝した。
「当たって右前ミツ取ろうと。向こうに左を使わせないように。まわしに手をあっけていこうと。良かったんじゃない」と会心。
右腕をさすりながら「普段、力を入れないからすごく痛い。筋肉が。一瞬の筋肉の入れ方の限界を超えるんだろうね」と、肉体にむち打ち8勝目をつかんだ。
昨年夏場所で左アキレス腱を断裂して途中休場。同名古屋場所も休場して幕内を陥落。十両6場所目で勝ち越し、来場所はさらに幕内が近づく。
「残り2日、しっかり。来場所につながるように」と気持ちを高めた。