白鵬、初代若乃花から「うまい棒」もらった Vインタビューで26年前の思い出
「大相撲名古屋場所・千秋楽」(23日、愛知県体育館)
横綱白鵬(宮城野)が結びの一番で横綱日馬富士(伊勢ケ浜)を寄り倒して、史上最多を更新する2場所連続39回目の優勝を果たした。場内で行われた優勝インタビューでは自身と、名古屋場所が年6場所のうちの1つとして定期的に開催されるようになった最初の場所で優勝した初代横綱若乃花との縁も明かすなど、口も滑らかだった。
今年は1958年に年6場所が定着して以来、名古屋での開催が60回目という節目の場所。その1回目で優勝したのが初代若乃花だったが、白鵬は優勝インタビューの中で「私、縁がありまして」と思い出を語り始めた。
相撲のルーツを訪ねるため、初代若乃花の花田勝治さんが26年前にモンゴルを訪れたという。モンゴル相撲の大横綱である白鵬の父・ムンフバトさんと対談し、その際、白鵬も顔を合わせた。
「そのころ私6歳で。お菓子もらいまして。それが『うまい棒』だったという(笑)。記念すべき名古屋で大記録を達成いたしまして、何か縁を感じております」
歴代通算勝ち星記録のかかった場所を優勝で飾り、肩の荷が降りたのか、「名古屋の皆さん、サン、キュー!」と優勝回数に引っかけたダジャレも飛び出した。終始、柔らかい口調で優勝インタビューを受け答えしていたが、今後へ向けては、「ゆっくり明日から故郷に帰って休みたいと思うんですけど、今、頭にあるのは幕内1000勝(現在は956勝)目指して頑張りたいと思います」と具体的な目標も口にした。