横審、鶴竜への引退勧告は“土俵際”「来場所以降を見ましょう」
日本相撲協会の諮問機関である横綱審議委員会(横審)の定例会が24日、両国国技館で行われ、大相撲名古屋場所(23日千秋楽、愛知県体育館)で2場所連続7度目、今年3度目の休場となった横綱鶴竜(31)=井筒=に対し、厳しい意見が出た。
北村正任委員長(毎日新聞社名誉顧問)は「横審が何か言うべきことはなかった。このままでは問題になるよな、という意見はあった。横綱はケガは仕方がないといっても、横綱はケガをなかなかしない体作りが求められている。このことからするに、これだけ休むのはまずいな、と。ただ来場所以降を見ましょうということ」と、話した。
鶴竜は「右足関節外側靱帯(じんたい)損傷で約3週間の安静加療」で名古屋場所を4日目から途中休場。まずは患部を完治させ、次の出場場所で進退をかける覚悟でいる。
北村委員長は「ここまで休んでいたらまずいよと。今の段階で注意や引退勧告はしませんけど、次、成績が振るわなかった時にどういう意見が出るか」と、引退勧告が“土俵際”であることを明言した。