吉田沙保里5大会連続メダルに意欲「ヤワラちゃんの記録に挑戦したい」

 2020年東京五輪の開幕まで、24日で3年となった。昨年のリオデジャネイロ五輪で史上最多41個のメダルを獲得した日本は、金メダル数世界3位の目標を掲げて強化を進める。女子レスリングで五輪4大会連続メダルの吉田沙保里(34)=至学館大職=が都内で行われたイベントに登場。東京五輪に向けて進退の明言は避けたが、柔道女子48キロ級の谷(旧姓田村)亮子が持つ夏季五輪5大会連続出場&メダル獲得への挑戦に意欲をのぞかせた。

 東京五輪まで3年。吉田は進退について「まだ」と言葉を濁しつつ「リオ五輪が終わってもう1年。あっという間に次が来る」と現在の心境を明かした。

 出場を目指すとなれば、また吐くほど苦しい練習の日々が待っている。それでもモチベーションの一つになっているのが谷の記録への挑戦だ。「できるなら5回目も出て、ヤワラちゃんの記録に挑戦してみたい気持ちはある」。女子アスリートの大先輩が打ち立てた金字塔に言及した。

 この日は明治の新CM発表会に出席し、夫婦役を演じた俳優の大森南朋(45)とともに登場。人生初という純白のウエディングドレスに身を包み、「夢だったのでうれしい」と目尻を下げた。

 現在は女子日本代表のコーチを兼任し、軽めの練習を続けている。「テレビで『2020』って流れてくると目がいく。その気持ちがあるうちはまだ選手かな」と話すように、心の火が消え去ったわけではない様子だ。再び五輪を目指したとしても、若手の台頭が著しく、34歳の吉田にはいばらの道が待っている。「3年あれば誰が出てくるか分からない」と気を引き締めた。

 選手として挑むにせよ、指導者に専念するにせよ、吉田が日本女子レスリング界の命運を握ることは間違いない。

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