水谷隼“こだわり”卓球場完成 14歳張本もご満悦「ここで強くなりたい」

 ハウスメーカーの木下工務店などを傘下に置く木下グループは27日、卓球部の発足を発表し、神奈川県川崎市内に完成した練習場を報道陣に公開した。アイデアを出したリオデジャネイロ五輪男子シングルス銅メダルの水谷隼(28)は「世界で勝つためにどのような練習環境がいいか考えた。長い間、国内の練習拠点がなくて困っている中でつくっていただいた。代表合宿が終わると個々ではなかなかいい練習ができなかったが、ここで質の高い練習できる」と感謝しきりだった。

 水谷がこだわり抜いた練習場には、五輪、ワールドツアー、全日本選手権など大会によって異なる4種類の卓球台をすべて用意。さらに、国際基準をクリアした照明を設置し、床には国際大会と同じ赤いマットを敷いた。コートはフェンスによって一つずつ広く仕切られ、台から離れたプレーも自在。「試合と同じ雰囲気で、世界を見てもない」(水谷)。隣接するトレーニングルームにはウエート器具の他、最大8人が同時に利用できる特注の酸素カプセルも設置され、マッサージルームではトレーナーの施術も受けられる。

 木下グループには、今年3月に水谷が所属契約を結んだのを皮切りに、世界選手権代表にも選ばれた松平健太、大島祐哉らも所属。さらに、世界選手権で史上最年少での8強入りを果たした張本智和(14)=エリートアカデミー=もスポンサー契約を結んだ。張本は「合宿以外でも日本のトップの方と練習できるので、ここで強くなって東京五輪で金メダルを獲るという夢に近づけたらいいなと思う」と青写真を描いた。

 チームとしては今後、来秋開幕を予定している新国内リーグの「Tリーグ」への参戦も目指している。

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