張本&水谷 Tリーグ共闘へ 来秋開幕リーグで“新旧天才”夢チーム実現
リオデジャネイロ五輪卓球男子シングルス銅メダリストの水谷隼(28)らが所属する木下グループは27日、川崎市内に完成した練習場を報道陣に公開した。会見も行い、卓球部として来秋開幕予定の「Tリーグ」に参戦する意向を明らかにした。同社はデュッセルドルフ世界選手権最年少8強の張本智和(14)=エリートアカデミー=ともスポンサー契約を結んでおり、日本の新旧天才が同じユニホームを着て戦う可能性が出てきた。
日本のエースとホープが共闘する夢のチームが実現しそうだ。木下グループには、3月に所属契約した水谷を皮切りに、世界選手権代表の松平健太、大島祐哉らが所属。さらに、中学2年ながら世界ランク18位の張本も5月からスポンサー契約を結んでいる。同社の担当者は「(水谷と張本が)Tリーグで一緒に戦う可能性はある」と前向きに話した。
さらに、7月からはアジア選手権女王の平野美宇(エリートアカデミー)とスポンサー契約、そして張本の妹・美和(9)とも所属契約を締結。日本卓球界の一大勢力になりそうだ。
メンバーだけでなく練習場も世界トップ級だ。五輪、ワールドツアー、全日本選手権など大会によって異なる4種類の卓球台を用意するなどコートは世界仕様。隣接するトレーニングルームには最大8人が同時利用できる酸素カプセルを特注した。アイデアを出した水谷は「世界で勝つための環境を考えた。高額だが、用意してもらってありがたい」と国内の拠点完成を喜んだ。
従来は日本代表合宿が終われば個々で練習するしかなかったが、常に質の高い練習をすることが可能になるため、日本代表のレベルアップにもつながる。張本は「合宿以外でもトップ選手と練習できる。ここで強くなって、東京五輪で金メダルという夢に近づきたい」と青写真を描いた。