小関が銀!渡辺が銅!世界水泳で日本勢初のW表彰台「東京でワンツーを」

 「競泳・世界選手権」(28日、ブダペスト)

 競泳男子200メートル平泳ぎで小関也朱篤(やすひろ、25=ミキハウス=が2分7秒29で銀メダル、世界記録保持者の渡辺一平(20)=早大=が2分7秒47で銅メダルを獲得した。日本の男子平泳ぎでは12年ロンドン五輪の同種目で3位だった立石諒以来、5年ぶりの五輪、世界選手権での表彰台となった。世界選手権での競泳日本勢のダブル表彰台は初めて。アントン・チュプコフ(ロシア)が2分6秒96で優勝した。

 小関と渡辺は電光掲示板を見つめながら、肩を抱き合った。「良かったな」。世界選手権の日本勢で初めてとなるダブル表彰台。北島康介らが活躍してきたお家芸の男子200メートル平泳ぎは、東京五輪に期待が膨らむと同時に、強敵チュプコフを倒すという目標も明確となった。

 150メートルを5コースの渡辺がトップで通過。0秒05差で6コースの小関が続き、体半分の差で4コースのチュプコフがターンした。小関は渡辺とともに逃げたが、20歳のリオデジャネイロ五輪銅メダリストに2人とも差された。チュプコフがマークした2分6秒96は渡辺の世界記録に次ぐ史上2番目に速いタイムだった。

 小関が「お互いに全力を出した結果」と胸を張ったように、重圧のかかる決勝で2分7秒台前半を出した日本の両雄は上々の出来だった。今後は2分6秒台の争いになるだろう。渡辺は「東京五輪で小関さんとワンツーフィニッシュを目指したい」と宣言した。

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