瀬戸大也が銅メダル、3連覇ならず「世界は動いてる」
「競泳 世界選手権」(30日、ブダペスト)
男子400メートル個人メドレー決勝が行われ、2連覇中の瀬戸大也(23)=ANA=が4分9秒14で銅メダルを獲得した。リオデジャネイロ五輪同種目金メダルの萩野公介(ブリヂストン)は4分12秒65で6位に終わり、米国のチェイス・カリシュが4分5秒90で優勝した。
瀬戸は3連覇を逃したが、意地で3位を死守。同種目で3大会連続で表彰台に立った。「タイムが全然伴ってこなかったので、最後はせめてメダルを獲りたいと。今回負けたのは自分にプラスになる。世界がすごく動いていると感じた。3連覇したかったが、うまくいきすぎたら天狗になるので、素直に受け止めて東京五輪に向けて頑張る。(萩野)公介にとっては苦しい試合になったと思うが、また2人で頑張る」と振り返った。
瀬戸は今春、早大卒業を機にANA所属の社会人スイマーとしてスタートを切った。さらに、今年5月には飛び込み女子の馬淵優佳(JSS宝塚)と結婚し、人生の伴侶を得た。
今までと立場が変わって臨んだ今大会は、200メートルバタフライと合わせて2つの銅メダルを獲得した。「メダルを獲れたのでしっかり胸を張って、さらに強い旦那というか、強い瀬戸大也になれるようにもっと練習したい。このままじゃ東京五輪でも同じような結果になってしまうので、世界に遅れを取らないように色んなことにチャレンジしたい」。目に涙を浮かべながら奮起を誓った。