サニブラウン 日本人初ファイナル行ける!向かい風最大でもボルトより上の全体6位通過
「陸上・世界選手権」(4日、五輪スタジアム)
男子100メートル予選(上位24人=各組3着まで+タイム上位6人が準決勝進出)が行われ、日本選手権王者のサニブラウン・ハキーム(18)=東京陸協=は、自己ベストタイとなる10秒05の2組1位で、5日の準決勝進出を決めた。
予選6組中、最も向かい風(マイナス0・6メートル)が強い組だったが、それでも全体6位で通過。予選とはいえ、ガトリン(米国、10秒05=5組1位)と同じタイム、ボルト(ジャマイカ、10秒07=6組1位)は上回った。世界選手権では日本人初となる決勝進出も夢ではないポテンシャルを示した。
サニブラウンは11年大会金メダリストのヨハン・ブレーク(ジャマイカ)と同組だったが、好スタートから一気に加速し、そのままブレークらを抑えてゴールを駆け抜けた。
「ちょっと寒かったんで、心配だったけど、身体は動いたんで良かった」と、ホッとした表情で話した。2度目の世界大会だったが、緊張もなく「逆に緊張感がなくて大丈夫かなと思った」と、大物ぶりを発揮。ブレークの存在にも「自分は自分なんで、自分のレースに集中していた。それが良かった」と、キッパリ。日本人初のファイナル進出と、9秒台の期待が懸かる準決勝に向け「ここから一段、二段上げて決勝まで行きたい」と、力強く語った。