サニブラウンに“決勝級”オッズ 評価なしから予選の快走で一気に8番人気101倍に
「陸上・世界選手権」(4日、五輪スタジアム)
男子100メートル予選(上位24人=各組3着まで+タイム上位6人が準決勝進出)が行われ、日本選手権王者のサニブラウン・ハキーム(18)=東京陸協=は、自己ベストタイとなる10秒05の2組1位で、5日の準決勝進出を決めた。
予選6組中、最も向かい風(マイナス0・6メートル)が強い組だったが、それでも全体6位で通過。予選とはいえ、ガトリン(米国、10秒05=5組1位)と同じタイム、ボルト(ジャマイカ、10秒07=6組1位)は上回った。世界選手権では日本人初となる決勝進出も、夢ではないポテンシャルを示した。
予選で見せたサニブラウンの走りに、英ブックメーカーのオッズも一気に変動した。大会前には名前がなかったが、大手「ウイリアムヒル」は現地時間5日の12時時点の優勝オッズで101倍をつけ、8番人気に浮上。1番人気はボルト(ジャマイカ、1・28倍)。コールマン(米国、4・33倍)、ガトリン(米国、15倍)、ブレーク(ジャマイカ、26倍)で続き、日本の多田とケンブリッジには501倍がついている。
「bwin」は準決勝各組の勝者予想オッズを公開し、サニブラウンには2組の中で、ブレーク(2・10倍)に次ぐ、2番人気の4・25倍がつけられた。
準決勝は5日(日本時間6日)に行われ、各組上位2人と、タイム上位2人が同日の決勝に進出する。