伊藤有希&高梨沙羅、2人で優勝カップ サマージャンプでまさか同点優勝
「ノルディックスキー・大倉山サマージャンプ」(5日、札幌市・大倉山ジャンプ競技場=ヒルサイズ134メートル、K点120メートル)
女子は伊藤有希(23)=土屋ホーム=と高梨沙羅(20)=クラレ=がともに222・8点で優勝した。表彰式では小さい台に2人が乗り、1つしかない優勝カップは2人で手に。平昌五輪シーズン4試合目でまさかの同点優勝となった。
結果的に今季3連勝となった伊藤が笑みを浮かべた。「(同点優勝は)生まれて初めて。何か新鮮な気持ち。幸せを分け合えた感じがします」
今季初のラージヒル、1回目は105・5メートルを飛ぶと、高梨は112・5メートルでトップ。大差はあったが「自分のジャンプに集中した」という2回目はジャンプ台記録を更新する135・5メートルの大ジャンプだ。一方の高梨もK点越えの126メートルを飛んで、飛距離点、飛型点の合計が並んだ。
ジュニア時代に同点優勝の経験があるという高梨は「珍しいですね。驚きとうれしさがあった」と目を丸くした。ちなみに五輪では1980年のレークプラシッド(米国)大会で同点銀メダルの例がある。現在の国際大会では得点に風やゲートの要素が加わるだけに同点にはなりづらいが…。いずれにしても世界のトップ2が五輪本番までしのぎ削っていく。