またも日本選手に“準決の壁” 3人全員が予選よりタイム落として敗退
「陸上・世界選手権」(5日、五輪スタジアム)
男子100メートル準決勝(各組2着まで+タイム上位2人が決勝進出)が行われ、日本選手権短距離2冠のサニブラウン・ハキーム(18)=東京陸協=は、スタート直後に躓く痛恨のミスで10秒28(向かい風0・2メートル)の2組7位に終わり、日本人初の決勝進出を逃した。1組に登場したケンブリッジ飛鳥(24)=ナイキ=は10秒25(向かい風0・5メートル)で6位、3組の多田修平(21)=関学大=は10秒26(追い風0・4メートル)で5位に終わり、敗退。世界大会で史上初めて3人全員が準決勝に進んだが、“準決の壁”に跳ね返された。
今大会までの男子100メートルで日本人選手の世界選手権準決勝進出は過去に6回(井上悟1回、朝原宣治4回、塚原直貴1回)あるが、決勝進出者はいなかった。五輪では1932年のロサンゼルス五輪で“暁の超特急”と呼ばれた吉岡隆徳が決勝に進み、6位入賞を果たしている。