女子マラソン、日本勢22年ぶり入賞なし 清田16位「まだまだ力不足」
「陸上・世界選手権」(6日、タワーブリッジ発着)
女子マラソンが行われ、ローズ・ケリモ(バーレーン)が優勝。日本勢は清田真央(スズキ浜松AC)の16位が最高。安藤友香(スズキ浜松AC)は17位、重友梨佐(天満屋)は27位だった。
歴史を守ることはできなかった。安藤、清田、重友で臨んだ日本女子も完敗。女子はこれまで10大会連続で入賞者を出してきたが、95年イエーテボリ大会以来、22年ぶりの入賞なしに終わった。
序盤から地元英国のディクソンが飛び出す展開となり、日本女子3人娘は第2集団でレースを進めた。しかし、3月名古屋ウィメンズで2時間21分台の日本歴代4位の記録をマークしたエース格の安藤と、ロンドン五輪代表の重友が20キロ過ぎから遅れていった。
唯一、腕をダラリと下げた“忍者走り”の清田が、30キロ過ぎにディクソンが吸収された先頭集団に食らいついていったが、35キロ過ぎからのスパートについて行けず脱落。16位に終わり、「代表に選んでいただいたのに、結果を出せずに申し訳なく思います。まだまだ力不足」とレース後に涙を浮かべた。
陸連は惨敗に終わったリオ五輪後の昨年11月に東京五輪を見据えたマラソン強化プロジェクトを新設し、瀬古利彦氏がリーダーに就任。“お家芸復活”へ、体制を整えた。8月からは東京に向けた選考が始まる中、浮上のきっかけをつかみたかった今大会だったが、リオに続いて男女ともに入賞すらできず。光は差し込まなかった。