飯塚“タナボタ”通過 「え?あれ、なんですかね?」 4着も同組の2選手失格
「陸上・世界選手権」(7日、ロンドン競技場)
男子200メートル予選が行われ、16年リオデジャネイロ五輪400メートルリレー銀メダルメンバーの飯塚翔太(26)=ミズノ=は20秒58で7組4着だったが、ゴール後、上位選手に失格が出たため2着に繰り上がり、急転予選突破が決まった。
まさに棚からぼた餅だった。
「いい感じで走れていたけど、なかなかうまくいかないですね。自信があったから悔しい」
7組4着に終わり、本来は予選敗退だった飯塚。敗戦の弁を語っていた取材ゾーンで、突然朗報が舞い込んだ。取材が終わり、視線を上げた先にあったモニター。予選落ちのはずが、自身の名前の後に、予選通過を示す「Q」の文字があった。
「え?あれ、なんですかね?」
組の上位選手2人がレーン内側の白線を踏む違反で失格。繰り上がって2着となり、着順で予選を通過。まさかの展開で2大会ぶりの準決勝進出が決まり「いや~、こんなこと初めてです」と苦笑いを浮かべた。
一転して、準決勝へのコメントを求められて「そうですね。運があるのかな。複雑ですけど、チャンスをもらったので。挑戦します」と必死に気持ちを切り替えていた。