稀勢の里「全力で」復興土俵入り 釜石市で初の大役、完全復活へ稽古も順調
大相撲の夏巡業は13日、仙台市で開催され、横綱稀勢の里(31)=田子ノ浦=は14日に岩手県釜石市で行う東日本大震災の復興を祈願する横綱土俵入りへ向け「全力でやる」と誓った。夏巡業で7年連続となる復興土俵入り。横綱として初の大役に身が引き締まる。
「11年にも(被災地に)行った。言葉にならなかった。横綱としてできるのはそういう方々に土俵入りを見せること。少しでも喜んでもらいたい」と決意をにじませた。
左上腕部、左足首の負傷から復活へ、この日の稽古は入念に四股を行った後、若い衆の連打の突きを胸で受け止め患部を強化した。「体も感覚もしっかり。精神的にも平常心で終われれば」と秋場所(9月10日初日、両国国技館)出場へ巡業で状態を上げる。