錦織圭、今季欠場でランキングどうなる ジョコらも休養中、次世代台頭加速か
男子テニスの錦織圭(27)が右手首腱の負傷のため、今季残り全試合の欠場を表明した。現在9位の世界ランクを落とし14年9月8日以降守ってきたトップ10の陥落も確実だが、錦織以外にも負傷や休養が多く、上位の顔ぶれも大きく変動しそうだ。
テニスの世界ランキングは、過去1年間の成績を元にしたポイントの合算で作成される。四大大会、マスターズ1000、ATP500、ATP250の順番にクラス分けされており、上位大会ほど獲得できるポイントが大きいが、1年前の同じ大会よりも悪い成績だったり、欠場してしまったりすると、その分、ポイントを落としてしまう。
錦織の場合、昨年の全米オープン準決勝進出で得た720ポイントと、ツアーファイナルズの200ポイント、ATP500ながらスイス室内の決勝進出による300ポイントが大きな要素になる。これら今年の8月16日以降で年内に失効する分の合計は1400ポイントになる。
単純計算ではあるが、現在の錦織の保有ポイント3285から1400を引くと1885ポイントになる。これは、8月16日時点の最新ランキングに置き換えると23位に相当する。当然、復帰時期によってこの数字は変動していく。
元世界1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)は右肘の治療で、スタン・バブリンカ(スイス)は膝のケガのため今季残りの欠場を表明している。ロジャーズ杯でロジャー・フェデラー(スイス)を破り優勝した20歳のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)のような次世代のさらなる台頭も考えられる。
ともかく錦織にとってはけがを治すことが最優先。コンディションを万全にしてからの巻き返しが必要になる。