ボルダリング男子楢崎が2位、女子野口は3位 楢崎智収穫強調「自分解放できた」

 女子決勝で3位の野口啓代
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 「スポーツクライミング・ボルダリングW杯」(19日、ミュンヘン)

 スポーツクライミングのW杯は、ボルダリング最終戦の決勝が行われ、男子は楢崎智亜(栃木県連盟)が2位、石松大晟(熊本県連盟)が3位に入った。石松は自身初のW杯表彰台。女子の野口啓代(茨城県連盟)は3位だった。

 シーズン総合の男子は千宗原(韓国)が2季ぶりに制し、昨季王者の楢崎智は2位。既にショーナ・コクシー(英国)が2季連続の優勝を決めていた女子は野口が3位となった。

 今季4度目の2位だが、楢崎智は「自分を解放できたというか、チャレンジャーとしての自分を思い出せた」とうなずいた。

 昨季はW杯総合を制し、世界選手権でも頂点に。世界一の称号を背負った今季は「確率的に落ちにくい(動きの)選択をしてしまっていた」と守りの姿勢に入っていたという。しかし、この日は違った。失いかけていた積極的な姿勢を取り戻せたことが収穫だった。

 シーズン最終戦で本来の姿を見せた21歳。来季の目標を問われると「世界選手権2連覇と、もう一度(W杯の)年間チャンピオンを取り戻すこと」と鋭い視線で言い切った。

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