奥原、日本勢40年ぶり決勝!バド日本史上最多4メダル確定 タカマツは銅

 「バドミントン・世界選手権」(26日、グラスゴー)

 各種目の準決勝が行われ、女子シングルスでリオ五輪銅メダルの奥原希望(22)=日本ユニシス=がサイナ・ネワル(インド)を逆転の2-1で下し、銀メダル以上を決めた。日本勢の決勝進出は1977年の第1回大会で女子ダブルスを制した栂野尾悦子、植野恵美子組以来40年ぶりで2度目。女子ダブルスの高橋礼華、松友美佐紀組(日本ユニシス)と男子ダブルスの園田啓悟、嘉村健士組(トナミ運輸)はいずれも敗れて銅メダルだった。3位決定戦は行われないため、日本は女子ダブルスで4強入りした福島由紀、広田彩花組(再春館製薬所)を含めて史上最多4個のメダル獲得を決めている。

 157センチの体には、底知れぬ忍耐力と根性が詰まっている。過去1勝6敗と分が悪かった12年ロンドン五輪銅メダルのネワルに、奥原はしぶといラリーで対抗。「絶対にここで終わらない」と1時間を超える打ち合いで逆転勝ち。同種目で日本勢初の決勝進出の快挙を成し遂げ、両手を突き上げた。

 勝因は心と戦略の両面にあった。銅メダルに輝いたリオ五輪では準々決勝で山口(再春館製薬所)に逆転勝ちしながら、準決勝はストレート負け。「その悔しさがモチベーションにつながった」と明かす。今大会は五輪女王のマリン(スペイン)を倒してメダルを確定させても、集中力は途切れなかった。

 リオ五輪後に右肩を痛め、昨年末の全日本総合選手権では途中棄権。実戦復帰は3月で、完全復活へ道半ばながら大舞台で勝負強さを発揮した。「決勝もきつい試合になると思うが、強い気持ちと覚悟を持つ。悔しい思いで終わらず、自分らしく終わりたい」。得意の我慢勝負を貫き、全種目を通じて40年ぶりの世界一に突き進む。

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