伊達公子が引退「再チャレンジにピリオド」けがに悩まされた46歳、ついに限界
女子テニスの元世界ランク4位で、四大大会3度のベスト4を誇る46歳の伊達公子(エステティックTBC)が28日、自身のブログで2度目の現役引退を発表した。1996年に一度は一線から退き、2008年に現役復帰したが、近年はけがに悩まされていた。9月11日に東京・有明テニスの森公園で開幕するジャパン女子オープンが最後の大会となる。マネジメント事務所によると、9月7日に会見する。
不屈の伊達が、弱気になるほどのけがとの格闘の末、現役を退く決断を下した。ブログには「伊達公子、再チャレンジにピリオドを打つ決断をいたしました」「痛みを我慢する必要もないんじゃないか」などと記した。関係者によると、周囲に引退の意向を伝えたのは8月に入ってから。46歳の肉体は、ついに限界を迎えた。
昨年、左膝半月板の手術を2度受けた。それでも「自分のキャリアとしてやり終えたという思いがない」と、1年以上のブランクを経て5月のツアー下部大会で復帰。しかし、今度は古傷だった右肩の痛みがひどくなったという。
四大大会3度のベスト4。94年に日本人で初めて世界ランクでトップ10入りを果たした。95年にマークした世界4位は、コンピューターによる現行のランキング制度となって以降、日本人では錦織圭(日清食品)しかいない。伊達は日本女子テニス界の道を切り開いた第一人者だった。
「ツアーで戦う、とは一年を通して世界を飛び回り、WTAで戦うことを目指し、グランドスラムで戦うということ」。そう位置付けてきた46歳は来月、慣れ親しんだコートを去る。