嘉風 大関とり宣言「こだわりたい」35歳5カ月!戦後初土俵最高齢で関脇昇進

 自身の年齢「35」を指で表す嘉風
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 「大相撲秋場所」(9月10日初日、両国国技館) 

 大相撲秋場所の新番付が28日、日本相撲協会から発表され、嘉風(尾車)が戦後初土俵の力士では最高齢となる35歳5カ月での関脇昇進を果たした。9場所ぶりに返り咲き、再び大関とりを目指すことを宣言。昇進を果たせば34歳の鏡岩を上回る最高齢(昭和以降)の新大関となる。

 関脇の年長記録には興味がない。狙うはその上。「最年長新大関はこだわりたい。なぜなら誰もできないと思うから」と嘉風。35歳5カ月が大関昇進に気炎を上げた。

 昨年初場所、初の関脇昇進時にも大関を口にした。「半分はハッタリ」とリップサービスもあったが、1年半を経た今回は違う。

 一度は陥落した三役に返り咲き、先場所は小結で9勝。横綱からは3場所連続で勝ち星を挙げており、「(大関まで)距離はグッと縮まっている。今は自分の力を100%出せる時。これで上に行けないなら仕方がない」と自信しかない。

 35歳を超え成長の要因には「メンタルトレーニング」を挙げた。「自分と向き合う時間を作り、力士嘉風はどうすれば力が出せるのか、と感じるようにした」と胸を張った。

 大関昇進の目安は三役で3場所合計33勝。「横綱、大関相手にもメンタルをコントロールして力が出せる。そういう手応えがある。メンタルで勝敗を付けるなら1場所12勝以上はしている」。心身とも今が最強の嘉風が前人未到の夢に挑む。

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